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<独自>大阪IR工事、杭打ち2カ月延期、工事車両削減 万博期間中の工事対策の詳細判明

産経ニュース / 2024年9月10日 11時43分

大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)で来年4月に開幕する2025年大阪・関西万博の敷地に隣接した場所で、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)が建設される問題を巡り、万博の開催に影響を与えないように進められるIR建設工事の詳細が10日、分かった。同日午後、発表される。大きな騒音が懸念される杭を打ち込む工事の開始を約2カ月延期し、ピークを万博閉幕後にずらすほか、交通の影響を低減させるため、IR関連の工事車両の総数を約14%減らすなどの施策が柱となっている。

IRの工事を巡っては、万博開催に影響があるとの懸念から、博覧会国際事務局(BIE)や日本国際博覧会協会が、期間中の工事中断を求めていた。そのため、政府が仲介し、大阪府市や事業者などに対策を求めていた。

BIEは主に▽交通渋滞▽騒音▽粉塵(ふんじん)―の3点について対策を求めていた。まず交通では工事車両総数を約14%減らし、一部車両は使用する高速道路の出口も変更する。万博来場者の動向を踏まえ、追加措置もとるとした。

騒音を抑えるため、低騒音の工法や機械を使うほか、多数の重機を使って地盤を強化する杭打ち工事の開始を約2カ月延期し、騒音が大きくなるピークを万博閉幕後の令和7年12月に設定した。粉塵についても、高さ2メートルの塀の設置や残土の仮置き場を万博会場から離すなどの対策をとる計画。

BIEのケルケンツェス事務局長は8月末、産経新聞の単独インタビューに、万博開催中のIR工事の継続をめぐり、騒音を抑えるなど複数の工法を提案されている事実を明かし、「9月末には問題が解決することを期待する」と述べていた。(黒川信雄)

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