阪神高速松原線、通行再開12月中旬に 予定より3カ月繰り上げ

阪神高速道路は9日、改修工事のために通行止めとなっている松原線の喜連瓜破（きれうりわり）（大阪市平野区）―三宅ジャンクション（大阪府松原市）間について、12月上旬から中旬に通行を再開する見込みだと発表した。当初は2025年大阪・関西万博が始まる前の令和7年3月末の予定だったが、工期短縮により3カ月以上早い通行再開となる。

阪神高速松原線は老朽化に伴い、4年6月から一部区間約2・5キロを終日通行止めにして、橋梁（きょうりょう）の架け替え工事などを実施している。今年9月に橋の架け替えが完了していた。騒音が少ない工法を採用し、夜間も工事を進めることで工期を短縮した。通行再開の詳細な日時は1カ月前をめどに発表するとしている。

吉田光市社長は「高速道路の通行止めでご不便をおかけしたが、1日も早くということで60年の歴史で培った技術を総動員した」と説明。阪神高速では高速道路の大規模リニューアルを実施中で、吉田社長は「高架下の一般道をほぼ通行止めにしないというこれまでに例のない工事だった。高速道路を次の時代につなげていく先駆けとなる事業となった」と話した。