寂しさ募る「ドクターX」ファイナル イマドキTV+
産経ニュース / 2024年12月21日 8時30分
映画館で「劇場版ドクターX FINAL」を鑑賞してきた。これで最後だというし、とりあえず見ておこうと。西田敏行さんの遺作となったのはご存じの通り。ストーリーには触れないけれど、一場面だけ書かせてほしい。西田さん演じる蛭間(ひるま)院長が「ずっと死なない気がする」とツッコミを受けるシーンがある。
コメディーパートで、本当ならドッと笑いが起きてもおかしくないところ、さすがに館内はしんみり。西田さんがいなくなるなんて、制作現場も思ってもみなかっただろう。
悲しいっつうの!という以前に、このコラムでも書いたけど「ドクターX」シリーズを見るたびに連想するのは、往年の名ドラマ「水戸黄門」。「この紋どころが目に入らぬか」のごとく、主役の米倉涼子さん演じるスゴ腕外科医、大門未知子が毎度、決めぜりふをかます。「私、失敗しないので」
で、どんな難手術も成功させるのはお約束なのだが、大門先生がどういう状況でこのせりふを言うのかが毎話の見どころ。簡単なオペじゃ面白くないしね。技術的に難しくて、精神的にも追い詰められた状況であるほど、せりふを聞いたときにグッとくるし、成功したときにスカッとするわけで。映画でもそのあたりはしっかり作り込まれていた。
個人的にはもう一つの決めぜりふ「いたしません!」が好み。やりたくないことは断固拒否。病院のヒエラルキーに翻弄される医師がコミカルに描かれているので、キッパリとした拒絶が気持ちいい。実生活で同調圧力に感じるモヤモヤともシンクロして、爽快感が増す。もう聞けないのかと思うと寂しい限り。
いま、映画公開と連動して無料動画サービスの「TVer」で過去のシリーズも順次配信している。よかったら冬休みにでもどうぞ。しかし、これで本当にファイナルなんでしょうか。水戸黄門はキャストを替えて続いていたけれど…まぁドクターXは米倉さん以外じゃ無理か。「やっぱり完結いたしません!」って言ってくれないかな。(ライター 篠原知存)
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