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展開早いバレーボール実況 情報の取捨選択の妙技 全方位ch

産経ニュース / 2024年7月6日 9時30分

男女ともに銀メダルの快挙を遂げたバレーボールのネーションズリーグに熱中した。福岡ラウンドは大会が始まって以来、初めてTBSテレビが地上波で生中継し、その後の試合もBS-TBSで放送。バレー人気の高まりを実感した。

長くテレビ観戦してきたバレーだが、この数年は見方が変わった。今回の地上波中継の実現にも多分に影響しているであろう、バレーアニメ「ハイキュー!!」(TBS系)のおかげだ。プレーの意図や、ネット際の攻防が分かるようになった。ボールの行方も、ブロッカーとリベロの動きも追いたい。以前より忙しくなった。

今大会はテレビ局側も新規ファンを意識し、特に地上波ではバレー用語を丁寧に説明した上で、競技の奥深さが伝わるよう、分かりやすい実況と解説がされていたように感じた。

点を取って取られてを繰り返すバレーは、試合の展開が早い。スパイクが決まった爽快感やボールが落ちた悔しさを嚙みしめる間もなく、次のサーブが打たれる。プレーをゆっくりと振り返る時間はない。実況アナウンサーには、コート上にあふれる情報を素早く取捨選択し、端的に伝える手腕が求められる。

選手のエピソードが紹介されている間に、サーブどころか次の点まで入った―ということもあった中で、個人的には男子のスロベニア戦(6月8日)の中継を担当した土井敏之アナの実況が一番好きだった。

誰がどうボールを繫いだのか、全てのプレーを立て板に水でしゃべりまくる。得点の後は解説者に話を振り、バレー特有の分かりにくい表現があれば言い換える。さらには選手の紹介に注目ポイントまで、たくさんの情報を次のサーブまでに収める。得点した選手の名前をほどよく叫んで盛り上げる。思い返すだけで、感動がよみがえるほどだ。

リプレーするにも時間がない。攻撃の起点となったレシーブを解説が「素晴らしい」とたたえても、試合中にリプレーされるのは、ほぼラストのスパイクだけ。もう一度見たい。と思っていたら、TBSのホームページに試合ごとのハイライト動画があった。

熱い得点シーンを、いろんな角度からのリプレーを重ねつつ、ねっとりとまとめている。新参者のファンを深みに誘う、ありがたい供給だ。(織)

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