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大蔵流狂言方・茂山千五郎と茂のラスト兄弟会 京都と東京で7月に「傅之会」

産経ニュース / 2024年6月27日 12時30分

京都の大蔵流狂言方、茂山家の当主、千五郎と弟の茂による兄弟会「傅之会(かしずきのかい)」が7月7日に金剛能楽堂(京都市上京区)、14日にセルリアンタワー能楽堂(東京都渋谷区)で開かれる。10回目を迎えた今回が最終回で、千五郎は京都公演で秘曲「狸腹鼓(たぬきのはらつづみ)」を、茂は東京公演で大曲「花子(はなご)」を勤める。

平成27年に始まった傅之会は兄弟だけでなく、2人の子供たちの研鑽の場でもあった。最終回と決めた理由を千五郎は「(双子の)長男、竜正と次男の虎真が20歳になり、そろそろ彼らが自分たちで考えて活動する時期だと思った」と語る。

今回2人が演じるのは、尼に化けた狸が猟師の殺生をとがめる「狸腹鼓」と、恐妻家の夫の浮気を滑稽に描く「花子」。いずれも大蔵流では最難曲「極重習(ごくおもならい)」に位置づけられている。

子供たちがそれらの曲にいずれ挑戦する前に、「そう簡単には超えられないおやじの背中を見せたい」(千五郎)との思いで選んだ。

「大人への過渡期に入った子供たちや、まだ中高生の子たちの頑張っている姿を見てもらえれば」と千五郎。茂も「これから一線に出ていく、僕たち中年の舞台もしっかり見せたい」と話した。

京都公演はほかに「昆布売」「飛越」「千鳥」。東京公演は「蟹山伏」など。問い合わせは茂山狂言会事務局(075-221-8371)。(田中佐和)

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