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「欲張りですけど…」舞台と映像どちらも貪欲に ドラマ「未恋」に出演の愛希れいか

産経ニュース / 2025年1月16日 18時30分

元宝塚歌劇団月組トップ娘役で、退団後はミュージカルのほか、映像作品でも活躍している愛希れいか。居場所はあるが言い表せない孤独感を抱き悩む「隠れぼっち」たちを描いた深夜ドラマ「未恋(みれん)~かくれぼっちたち~」(カンテレ/フジテレビ)では、主人公の理解者であった鈴木(柿沼)みなみ役を演じている。自身の歩みと重ねつつ、孤独感を抱く人たちの背中を押すことができればと願いながら。

中堅出版社でコミック誌の編集者をしている主人公の高坂健斗(伊藤健太郎)は小説家という夢を諦め、自分の気持ちと向き合うことから逃げている。そんな高坂はみなみや売れっ子の漫画家、深田ゆず(弓木奈於)との邂逅から自分と向き合い始め-。

高坂の理解者でもあったみなみは、元小説家でシングルマザー。多忙で自分のために時間を割くのが難しい母親の役作りのため、手のケアをせずに撮影に臨んだ。「そういった細かい役作りは舞台でもするけど、映像だとより分かりやすい」とこだわりを見せる。

華やかなステージを彩り続けた宝塚時代の姿や、NHK総合「大奥」Season2での徳川家定役を思い返すと趣の異なる役どころだが、「女性として分かるなと思うことが多かったので、役に対して難しいと感じなかった」と話し、こう続けて笑った。

「みなみは変わり者と言われているけれど、自分自身も小さい頃から変わり者と言われてきたので、共感できる部分が多かった」

「映像作品は毎回緊張します」

宝塚退団から7年。「大奥」や、遊女役で出演した大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」のような時代劇では、宝塚時代に学んだ所作が生きている。一方現代劇の経験はまだ浅いという自覚があり、「今回のような現代劇は、より生身の自分が見えるように思う」と話す。

舞台も映像もベースとなる芝居は変わらないのだが、「映像作品は舞台のような稽古がないので、瞬発力や柔軟性が大事で難しい。今でも1年生みたいな気持ちはあって、毎回緊張します」という。

舞台に生きてきた俳優として、劇場ならではの醍醐味(だいごみ)を感じてほしいと思いつつ、映像作品を楽しんでくれているファンは多い。「映像の方もやっと面白さを感じられるようになり、緊張からほんのちょっと進むことができた。欲張りですけど、どっちも頑張りたい」と意気込む。

好きな仕事に真っすぐ取り組み続けている愛希にとり、今回のドラマのせりふは心に響くものが多い。「好きなことをできるのは本当にすてきなことだと、私自身もこのドラマを通して感じました」と明かし、「居場所があっても、自分にしか分からない悩みや孤独を感じる瞬間は誰にでもあるんじゃないかと思う。それは自分だけじゃないんだと、とても前向きになれる」とほほ笑んだ。(前原彩希)

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