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落語界の少子化現象 桂小春団治 hanashikaの時間。

産経ニュース / 2024年7月23日 12時0分

日本は少子化で、出生率は現在1.20という数字で人口は減少傾向にあるようです。古典芸能の世界も同じような少子化現象で、文楽の技芸員も昨年の研修生はゼロだったと聞きます。同じように上方落語界も入門者が減っています。

昔のベビーブームのような現象は上方落語界にもあって、笑福亭仁鶴、桂三枝らがマスコミで売れ、笑福亭松鶴、桂米朝、桂春団治、桂小文枝ら上方四天王と呼ばれる師匠連もまだ若く勢いのある時期、上方落語ブームとなり、それぞれの一門に入門者が爆発的に増えました。

ブームが衰えても毎年4、5人は入門者がありました。第2次ベビーブームといえるのが60年ぶりの寄席復活となった、18年前の天満天神繁昌亭開場です。多数の観客が詰めかけ、同じように入門者が増え現在は250人を超える落語家が上方落語家として活動しています。

ところが繁昌亭ブームも一段落つくと入門者も減り、今では1年で1人か2人のときもあります。

入門3~4年までの若手は、繁昌亭や神戸新開地・喜楽館で楽屋番として当番制で先輩たちにお茶を出したり、着替えの手伝いや着物をたたんだりと、先輩の身の回りの世話をするのですが、そのシフトがなかなか組めない。

大体3年ぐらいで修業を終えるのですが、どの落語会でも前座が1人必要なので、入門10年未満の若手は引く手あまたで、忙しくてなかなか楽屋番に入れないのです。

そうなると新弟子が来てもそいつが途中で辞めないように、師匠が弟子に気を使う。そんな時代が来るかもしれません。

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