ちゃんこメキシカン、居酒屋… 住吉大社参拝で新たな楽しみ 屋台村「汐かけ横丁」

住吉公園（大阪市住之江区）の一角に、１５店舗の飲食店などが集まった「汐かけ横丁」がオープンした。近くの住吉大社（同市住吉区）に通じる参道沿いに位置しており、整備を手がけたＲＥＴＯＷＮ（同市生野区）の松本篤社長は「住吉大社の門前町として、地元住民をはじめ、参拝客や外国人観光客にも親しまれる場所にしたい」と意気込んでいる。

同公園はもともとは住吉大社の境内で、東西に横切る「汐掛道（しおかけみち）」は住吉大社に通じる表参道として多くの参拝客でにぎわっていた。汐かけ横丁は公園内の一角約４５０平方メートルに、民間企業が整備運営する「Ｐａｒｋ－ＰＦＩ」制度を活用して開設された。

事前説明会には約１００人が集まり、申込件数は４３件。その中から開業への思いなどをヒアリングした上で、１５店舗に絞り込んだ。いずれも約１５平方メートルの小規模店舗で、席数はそれぞれ８席のみ。各店舗がＲＥＴＯＷＮと業務委託契約を結ぶことで、「開店資金の負担を減らして実験的な店舗展開ができる」（松本社長）という。

ちゃんこメキシカン「Ｔａｃｏ　ｃｈａｎ」を出店した道頓堀プロレス所属の晴斗希（はるとき）さん（２５）は「住之江区で生まれ育ち、プロレスの世界を知ってほしいと思い、開業した」。メニューには修業中に毎日のように食べていたタコスとちゃんこが入っている。

関西を拠点に活動するマジシャンのＭｒ．ＳｈｉＮさん（６７）は、日本酒居酒屋をオープン。「弟子たちと一緒に面白い試みができると思って参加した」と話し、店内で実際にマジックを披露するという。

松本さんは「店舗経営者はほとんどが地元にゆかりの人ばかりで、地域密着でまちの活性化を図りたい」と話していた。