圧巻のシャチパフォーマンスを堪能あれ スマシーリポート

６月１日のオープン以来、連日にぎわう神戸須磨シーワールド（神戸市須磨区）。目玉の一つが、シャチのパフォーマンスを披露する会場「オルカスタディアム」だ。西日本では唯一となるシャチのパフォーマンスが鑑賞できる。

最大約２５００人収容の会場では、母の「ステラ」と娘の「ラン」が大ジャンプしたり、尾びれを使って観客席に大量の水しぶきをかけたりと多彩な仕掛けで盛り上げる。

古田圭介海獣展示課長によると、パフォーマンスではアップテンポや落ち着いた曲をランダムに流し、シャチのその日の調子に合わせて毎回パフォーマンスの内容や順番を変えている。

理由はシャチが賢いためだ。内容や順序を固定すると、人間と同様に手を抜いたり、集中力が落ちたりするのだという。そのためエサの種類や量、スキンシップの方法を随時変えることで、パフォーマンスが「シャチにとって遊びの時間になる」と古田課長は話す。

８月１０～１８日のお盆期間はパフォーマンスが１日３回から６回になり、楽しめる機会が増える。

スタディアム１階には、展示スペース「オルカラボ」を併設。生息場所ごとに異なるシャチの生態を映像や骨格標本などで学べる。古田課長は「パフォーマンスを楽しんでもらい、生き物自体に興味を持ってもらえれば」と話している。（西浦健登）

◇

スマシーの「今」を月１回紹介します。