兵庫・豊岡で11月4日から恒例の永楽館歌舞伎 片岡愛之助「見るよりも体感して」
産経ニュース / 2024年11月1日 17時30分
歌舞伎俳優の片岡愛之助がライフワークと位置づける「永楽館歌舞伎」が11月4~11日、近畿に現存する最古の芝居小屋「出石永楽館」(兵庫県豊岡市出石町)で開催される。新型コロナウイルス禍での中止を経て昨年4年ぶりに再開、今年は愛之助ら出演者が出石中心地を人力車で巡る「お練り」も5年ぶりに行われる。愛之助は「永楽館には永楽館にしかないお客さまとの近さと熱さがある。見るより体感してもらいたい」とアピールする。
永楽館は明治34年に開館し、歌舞伎の上演や映画上映などで親しまれたが、昭和39年に閉館。平成20年に大改修して当時のレトロな面影そのままの空間が復活し、こけらおとし公演を愛之助が中心となり勤めた縁で、永楽館歌舞伎が出石の秋の風物詩になっている。
14回目となる今回、愛之助が「珍しいものを見ていただきたい」と選んだ演目が、義太夫狂言「奥州安達原・袖萩祭文」だ。
八幡太郎義家(片岡孝太郎)に滅ぼされた奥州の安倍一族の貞任(愛之助)と宗任(中村歌之助)兄弟の復讐ドラマを軸に、盲目の女芸人となった袖萩(中村壱太郎)ら政争に翻弄された家族の悲劇と情愛が描かれる。
貞任は初役で、「少し自分なりに工夫して作ってみたい」と愛之助。妻の袖萩が雪の中で三味線を弾く場面では、「お客さまも雪の中にたたずんでいる、と感じていただけるくらいたくさん雪を降らせたい。永楽館ならではの袖萩を作っていきたい」と語った。
しっとりした古典のあとは、げたでの”タップダンス”が見どころとなる舞踊「高坏」で軽やかに会場を盛り上げる。
愛之助は「お客さまとのキャッチボールの中で出来上がっていく永楽館歌舞伎は芝居の原点だと思う。僕の血となり肉となっているのは、この永楽館でのお芝居です」と熱い思いを語った。(田中佐和)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
三田寛子、三男・歌之助が初単独地方公演 笑顔のお練りの様子も公開「笑顔のベストショット」
日刊スポーツ / 2024年11月5日 6時0分
-
片岡愛之助さんが人力車からファンサービス…兵庫・豊岡で「出石お城まつり」、主要行事の「槍振り」も
読売新聞 / 2024年11月4日 5時31分
-
中村勘九郎「1日で歌舞伎を見たと言える」中村七之助「昼夜ともに魅力存分」と自信 明治座初日
日刊スポーツ / 2024年11月2日 20時27分
-
「2025年大阪・関西万博」公式参加国2ヵ国の総領事館を特別ツアーにご招待【豊岡観光イノベーション】
PR TIMES / 2024年10月18日 11時15分
-
【兵庫県豊岡市】国史跡の山城「有子山城跡」 有子山城築城450周年記念シンポジウムを開催します!
PR TIMES / 2024年10月10日 19時15分
ランキング
-
1男性が首から出血 近くにカマ 病院搬送も死亡確認 滋賀・高島市のホームセンター
ABCニュース / 2024年11月4日 19時46分
-
2H3・4号機、打ち上げ成功=防衛通信衛星、予定軌道に―3機連続「大きな一歩」・JAXA
時事通信 / 2024年11月4日 20時46分
-
3「私と別れたいなら死ね」別れ話を切り出した男性の顔を殴り包丁で胸をつついた疑いの女を逮捕
KKT熊本県民テレビ / 2024年11月4日 18時38分
-
4石破首相、バイデン氏・習近平氏と初の対面会談の意向明かす…「首班指名いただければ」
読売新聞 / 2024年11月4日 17時39分
-
5「H3」の打ち上げ3回連続で成功…防衛省の通信衛星「きらめき3号」搭載の4号機
読売新聞 / 2024年11月4日 20時56分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください