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誰もが楽しく、分かりやすく、華やかに 藤間勘十郎が27日・国立文楽劇場で舞踊公演

産経ニュース / 2024年8月21日 16時30分

気鋭の日本舞踊家、宗家藤間流八世宗家、藤間勘十郎(44)が27日、大阪・国立文楽劇場で舞踊公演を開催する。午前11時半からは「藤間会別会」として長男、藤間康詞(10)の「名披露目舞踊公演」を、午後4時からは自身のリサイタルを行う。中村鴈治郎、片岡愛之助ら歌舞伎俳優も参加。勘十郎は「関西ではコロナ前以来、久しぶりの舞踊公演。誰もがよく分かって楽しめる、華やかな舞台にしたい」と話す。

父は能楽観世流シテ方の人間国宝、梅若実桜雪、母は日本舞踊家、三世藤間勘祖。幼少期にはNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」の梵天丸の好演が評判を呼んだ。歌舞伎舞踊の振り付けや演出にも才能を発揮し、歌舞伎俳優の信頼も厚い。

久しぶりに関西で行う舞踊公演に、勘十郎は「一昨年、襲名した長男、康詞の関西でのお披露目を行いたいと思った」。康詞は午前11時半開演の「藤間会 別会」で「蜘蛛絲 宿直物語」を勤める。源頼光主従の土蜘蛛退治をもとにした舞踊劇。頼光らに向かって千筋の糸をまく禿ゆかり実は蜘蛛の精を康詞が勤める。頼光に鴈治郎、家臣の金時に中村種之助、貞光に尾上右近、押し戻しに愛之助という豪華な布陣だ。

ほかに勘十郎と種之助で「末広狩」、勘十郎の次男、智基による「玉兎」、勘十郎と、歌舞伎の人間国宝だった五代目中村富十郎の長女、渡邊愛子で「栴檀女道行」、勘十郎と中村壱太郎で「二人椀久」を上演する。

一方、同日午後4時開演の「藤間勘十郎舞踊公演」では、勘十郎が歌舞伎の人気演目としても知られる「法界坊」を舞踊劇仕立てで上演する。

勘十郎は「舞踊公演では通常、この中の『双面(ふたおもて)』のみを上演するが、それでは分かりにくい」とし、「破戒坊主の法界坊の霊と、法界坊に殺された野分姫の霊が合体して双面になるまでのくだりを舞踊劇に作り上げ、そこから双面の舞踊につなげていけば意味がよく分かっていただけるのではないかと思った」と話す。

このほか康詞との共演で「連獅子」、尾上右近と「高坏」、智基の「羽根の禿」、三男の駿が初お目見えとして「雨の五郎」を踊る。TOMABUNE(03-6812-9592)。(亀岡典子)

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