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気候変動で消滅、アートで表現 大津で10、11日に「HELP展」

産経ニュース / 2024年8月5日 18時0分

気候変動の影響で消えてしまうかもしれない生物や文化をアートによって感じる「HELP展」を、国際環境NGOグリーンピース・ジャパンが10、11の両日、大津市浜大津の旧大津公会堂で開催する。

HELP展は、気候変動を自分ごととして考えるきっかけにしてもらおうと昨年11月、東京で初開催。巡回展の最初に環境先進県とされる滋賀が選ばれた。

会場には、絶滅の危機にあるヤマネ、ホッキョクグマ、ジュゴンなど、ぬいぐるみ作家の片岡メリヤスさんが制作した動物作品12点を展示する。広報担当の平井ナタリア恵美さんは「かわいらしいぬいぐるみで伝えることで、見た人が人間の活動が原因の絶滅危機について考えるきっかけになれば」と話す。

世界の海の生き物も、海水温の上昇や海洋酸性化、開発による汚染や乱獲により複雑なリスクにさらされている。その事実を伝えるのは身近な寿司ネタのアート。アワビやタコ、イカ、エビなどのほか、ワサビやのりも取り上げ、30年後になくなる可能性を透明度の変化で表現している。

温暖化で存続の危機にある長野県・諏訪湖の伝統神事をテーマに、HELP展を企画するクリエイティブユニット「HAKUA」が制作した映像作品『御渡り/MIWATARI』のほか、気候変動の影響による昆布の危機や日本の食文化への影響について料理研究家の土井善晴さんが語る映像も出展する。

HELP展は両日とも午前11時~午後6時。入場無料。11日午後2~3時半には、生態学研究者や漁師らによる「琵琶湖と気候変動」をテーマにしたトークイベント(予約不要、先着50人)が行われる。

HELP展に先駆け、同NGOは7月4~9日、滋賀県民千人を対象に気候変動に関する意識調査を実施した。

調査では、世界農業遺産に認定され、新聞などで大きく報じられた「琵琶湖システム」について、46・4%が「まったく聞いたことがない」と回答。

同NGOの高田久代プロジェクト・マネジャーは「千年以上続いてきた琵琶湖と人との共生の経験や知見を、県内外に積極的に発信していくことを期待したい」と話している。

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