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若者いざない宇宙へ発車 坂東玉三郎演出、影山拓也主演「星列車で行こう」京都南座

産経ニュース / 2024年7月20日 8時0分

宇宙を舞台に、悩みを抱えて「星列車」に乗った若者たちの姿を描く音楽劇「星列車で行こう」が7月27日~8月19日、京都の南座で上演される。主演はアイドルグループ「IMP.」の影山拓也で、演出を手掛けるのは歌舞伎界の至宝、坂東玉三郎。影山は「玉三郎さんのもとでお芝居をさせていただける経験は僕の中で宝物になると思います」と胸を高鳴らせている。

玉三郎は昨年も自身が演出、翻案などを手掛けた「星降る夜に出掛けよう」を南座と大阪松竹座で上演した。玉三郎の思いや美学が凝縮、洗練された舞台は好評で、今回はその第2弾となる。

「そもそも僕には昔から宇宙を旅することに憧れがあって、星を見たり、空を見たりすることが大好きだった。本作は、若者たちが列車で宇宙を旅する中で次の人生を見つけることができたら、というお話。でも結論はあえて出していない。見てくださった方がいろんなことを思ってくださればいいですね」(玉三郎)

影山が演じる太郎は育ちがよく、面倒見のいい好青年。しかし、「自分がないこと」に悩んでいた彼は、自身の力で運命を切り開きたいと、「星列車」に乗り込む。それは、乗ると夢を見つけられるという伝説の列車だった。

ほかにも闇バイトに手を出して逃げてきた次郎(松田悟志)、歌舞伎俳優になり損なった五郎(松村龍之介)ら、境遇も性格も違う若者が乗り込んで来る。やがて星列車は、不思議な車掌(石井一孝)とともに宇宙に旅立っていく。

「台本がすごく面白くて、わくわくしました。いろんな視点で楽しめる作品だと思いますし、僕自身、ピュアな感覚で演じたい」と影山。太郎との共通点を「友人に冷静にアドバイスするところとか、自分で言うのもなんだけど似ているかな」とシャイな笑顔を見せた。

そんな影山を玉三郎は「彼が好青年というのはすぐに分かることだけれど、初めて会ったときから発声の練習の仕方を尋ねてきて、何でも前向きに考える人だなと思いました」と話す。

若者たちを乗せた星列車は宇宙を旅する中で、さまざまな出来事と遭遇する。それぞれ葛藤しながら自分の夢を見つけ、行くべき道をつかんでいこうとする。宇宙の旅というファンタジーな世界観の上に、等身大の若者たちのリアルな現実が描かれている。

玉三郎は「3人の若者が出てきますが、本当に別々の人物なのか、それとも、若者一人の人生の象徴なのか、もしかしたら一人の人間の悩みが3つに分かれて描かれているのか。登場人物のどこかに、自分を重ね合わせて見てくださるといいですね」と話す。

劇中、ビートルズや堀内孝雄、モーツァルトなど、洋邦さまざまなジャンルの楽曲を出演者が歌う。メロディーに乗せて登場人物の心情がより深く伝わる劇構造になっている。

問い合わせはチケットホン松竹専用ダイヤル(0570-066-007)。(亀岡典子)

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