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人は襲わない? ピラニア 実は臆病な性格 肉食と他の魚種が共生の水槽 海遊館ダイアリー

産経ニュース / 2024年6月8日 14時0分

毎年6月22日は「世界熱帯雨林の日」です。豊かな自然と水にあふれ、地球で最も多様な野生生物が暮らしている自然環境の一つである熱帯雨林が今、私たち人間の経済活動などにより急速に減少しているといわれており、その保全や回復を呼びかけるために制定されました。

海遊館の「エクアドル熱帯雨林」水槽では、世界最大の熱帯雨林・アマゾンに生息するカラフルな熱帯魚をはじめ、ユニークな生態を持つ動植物など、多種多様な生き物たちを展示し、熱帯雨林の生物多様性を表現しています。

ところで、アマゾンの熱帯魚といえば、ピラニアを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか? ピラニアとは現地で「歯のある魚」という意味で、その名のとおり鋭い歯と強靭(きょうじん)な顎(あご)を持っています。人を襲うという恐ろしいイメージを持たれがちですが、実は警戒心が強く虫や魚などを主食としています。群れで暮らす魚で、時には動物の死骸などを食べることもあるそうですが、生きた動物や人を襲うことはめったにないそうです。

またピラニアとは複数の肉食淡水魚の総称で、はっきりと種類が分類されているものは少なく、海遊館で暮らしているのはレッドピラニアと呼ばれる種類です。おなかのあたりが赤く、ダイヤモンドのように輝く銀色のうろこが特徴で、比較的臆病な性格をしています。

肉食魚ですが同じ水槽には他の種類の魚が多数暮らしており、十分なスペースや餌の量を調整することで、水槽の中のバランスを保ち、肉食の魚が他の種類の魚と共生できる環境を再現しています。

熱帯雨林アマゾンでは、このようなバランスが自然と形作られ、今日まで多様な生態系が保たれています。これからも多様な自然が保たれるように、熱帯雨林に思いをはせてみてはいかがでしょうか。(魚類担当飼育員 松浦一輝)

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