抱いていた悔しさ、夢かない「感無量」 浪曲初の人間国宝・京山幸枝若さん
産経ニュース / 2024年7月19日 17時1分
文化審議会が19日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に浪曲語りの京山幸枝若さん(70)=大阪府吹田市=ら6人を認定するよう文部科学相に答申した。浪曲師を人間国宝に認定するのは初。記者会見した幸枝若さんは「夢がかないました」と喜びを語った。
浪曲語り増やしていきたい
浪曲界では初の人間国宝になる。「感無量です」と思いもひとしお。「これまで浪曲は認定がありませんでしたので、こんなすごい世界なのにという悔しさがありました。死ぬ間際でもいいからと思っていたところ夢がかないました」
浪曲語りの第一人者は初代京山幸枝若を父、浪曲で三味線を弾く「曲師(きょくし)」を母に持つ。昭和46年、初代に弟子入り。平成16年、二代目幸枝若を襲名した。声、節、啖呵の三拍子そろった卓越した技量で、作品世界を情感豊かに語り上げる。
大切にしているのは「お客さんにいかに感動してもらえるか。そのためには物語の中に気持ちを入れることです」。
若い頃、浪曲界は低迷していた。一度は続けるのを諦めようとしたが、先輩漫才師のアドバイスに、「浪曲の時代が来たときのために力を蓄えておこう」と精進を重ねた。歌舞伎や松竹新喜劇、時代劇など、さまざまな芸能を見て自分の芸に取り入れたという。
夢は浪曲を広く知ってもらうこと。「浪曲の育成塾を作りたい。浪曲語りをもっと増やしていきたいですね」(亀岡典子)
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