「3度目の正直でOMIYAGEを」パラアーチェリーの上山友裕選手、地元・東大阪市に意気込み パリパラリンピック２０２４

8月に開幕するパリパラリンピックでアーチェリーの日本代表に選ばれた上山（うえやま）友裕選手（36）＝三菱電機＝が23日、地元である大阪府東大阪市の市役所を訪れ、出場報告を行った。リオデジャネイロ、東京の過去2大会では目標のメダル獲得を果たせなかったが、今回は昨年のプロ野球阪神タイガースの38年ぶり日本一を見習い、「3度目の正直でOMIYAGE（お土産＝メダル）を持って帰りたい」と意気込みを語った。

上山選手は学生時代にアーチェリーを始めた。社会人1年目に原因不明の足のまひで車いす生活となったが、アーチェリーは続行。2022年世界パラアーチェリー選手権大会のリカーブ男子個人で金メダルを獲得し、一時は世界ランキング1位となった。

5月末に左ひじの疲労骨折が判明。練習で弓を打つ本数を制限せざるを得ないリハビリ段階だが、パリパラリンピックを目前に「かえって調子は良い」と話す。東京大会の個人1回戦で敗退した反省から「『勝ちたい』と思う邪念が入るとよくない。目の前の一本一本に集中したい」と自然体で挑む姿勢を示した。