春高バレー兵庫代表 市尼崎(男子)新布陣で快勝 兵庫大須磨ノ浦(女子)流れ取り戻せず初戦敗退
産経ニュース / 2025年1月5日 20時32分
「ジャパネット杯 春の高校バレー」として実施する第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(産経新聞社など主催)が5日、東京都渋谷区の東京体育館で開幕し、男女の各1回戦が行われた。兵庫県代表で男子の市尼崎はレギュラー2人を欠く緊急事態を乗り越え、多度津(香川)に快勝。女子の兵庫大須磨ノ浦は自分たちのバレーが出し切れず習志野(千葉)に押し切られた。6日の2回戦は男子・市尼崎が西原(沖縄)と対戦する。
26年連続37度目の出場となる市尼崎は、予選大会後にエースの宇原光(3年)と正リベロの日比野凜太郎(2年)を病気やけがで欠く事態に陥り、新たな布陣で大会に臨んだ。190センチ以上の長身選手を3人擁するというチームの特徴を生かし、多度津を退けた。
第1セットは、吉田将大(2年)と、下村咲斗(2年)の高さを生かした速攻が、期待通りの威力を発揮する。左利きの川上寿悠(としひさ)(3年)、パワフルなハントラクル星夏(せな)(2年)のスパイクも決まって試合を優位に進めた。
第2セットも吉田の速攻がさえ、ハントラクルの強打で主導権を握り、突き放して試合を決めた。
試合では、神吉俊輔が1年生ながら安定のプレーを展開。「宇原さんから『思い切ってやってこい』と言われ、自信を持って自分のプレーができた」と、胸を張った。
市尼崎・藤原和典監督「選手を2人入れ替えたがチームとして全体的に丁寧に落ち着いてプレーしてくれた。ここから1つずつギアを上げていきたい」
10年ぶり14度目の出場を果たした兵庫大須磨ノ浦は、久々の全国大会でふだん通りのバレーが見せられず、習志野に屈した。大会直前、チーム内にインフルエンザ感染者やけが人が出たのも影響した。
第1セット、主将の児島琉愛(るるあ)(3年)と豊田莉未(1年)に球を集め、伊藤愛菜(3年)や多田愛梨(1年)の速攻を交え、試合を優位に進めた。ただ、ブロックが効かずに追い上げを許し、3度同点に追いつかれた末、ジュースに。土壇場で決めきれずに競り負け、セットを落とした。
第2セット、相手の攻撃が力強さを増す中で、レシーブやサーブに乱れが出始め、リズムに乗れない。豊田や児島が必死に反撃を試みるもスパイクを決めきれず、流れを呼び戻せなかった。児島は「後輩たちは自分たち以上の結果が残せるチームだと思う。頑張ってほしい」と思いを託した。
兵庫大須磨ノ浦・小笠原仁監督「最後に出場を勝ち取った3年生を勝たせてあげたかった。1、2年生は伸びしろが大きく、いい経験。また一からです」
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