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「ありがとう」の数で人生は変わる…伝説のスカウトが就活生らに講義 北川信行の蹴球ノート 

産経ニュース / 2024年7月16日 11時0分

サッカーJ1、ガンバ大阪で選手の獲得や育成に携わり「伝説のスカウト」と呼ばれたバリュエンスジャパン社長室シニアスペシャリストの二宮博氏が9日、大阪府大東市の大阪産業大学で、特別授業を行った。テーマは「一流の共通点」。就職、就活を控えたスポーツ健康学部スポーツ健康学科、佐藤慶明准教授のゼミ生に向け、正しい前向きな考え方で努力することの大切さを訴えた。

佐藤准教授は同志社大からガンバ大阪入りし、浦和レッズや京都サンガでもプレーした元ストライカー。日本代表にも選出され、1994年の国際親善試合では三浦知良と2トップを組んだ。現役引退後は指導者として大阪産業大学などを率いるとともに、Jリーグの試合の解説者なども務めてきた。

特別授業はサッカー界の縁で実現。コーチング論などを教えてきた佐藤准教授はゼミ生に二宮氏を紹介して「働くということについて考えてほしい」と呼びかけた。二宮氏は佐藤准教授が大学のホームページに記した「他人の目ばかり気にしていると、本当の自分すら見失います。人のことよりも、自分の歩むべき道を進んでください」とのメッセージを取り上げ、視野を広く保つことや、そのために他者とのコミュニケーション、信頼関係が重要になるとの考えを明かした。

授業では、ガンバ大阪のジュニアユース(中学年代)から石川・星稜高に進んだ元日本代表の本田圭佑さんが高校時代のミーティングで、常に指導者の目の前に立ち、話を真剣に聞いていたエピソードなどを披露。自身がガンバ大阪にスカウトしたもののプロサッカー選手としては十分な活躍ができないまま引退し、今は直属の上司となっているバリュエンスジャパンの嵜本晋輔社長が矢印を自分に向ける「自責の考え方」を徹底してJリーガー初の上場企業社長となったことなどを例に、前向きに考えることの大切さを訴えた。

二宮氏は「何よりも自分自身がどうなりたいか。そのために自らが考え、判断し、実行する。心の才能を上げるのは今すぐにでもできること。心のメンテナンス、清掃をし、心を成長させていってほしい」と説明。ゼミ生らは熱心にメモを取るなどして、耳を傾けていた。

神戸国際大学で客員教授も務める二宮氏は昨年、初の自著「一流の共通点-スカウトマンの私が見てきた成功を呼ぶ人の10の人間力」(徳間書店)を出版。大学や企業などに招かれ、講演活動を行っている。二宮氏は「人生がどうなるかの90%は頭と心で決まるのではないか。感謝の心を持ち、素直に『ありがとう』と口にする数で人生は変わると思う」と話していた。

(サンケイスポーツ編集委員)

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