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和歌山・男子開智は持ち味いかして快勝 女子開智は惜しくも敗退 春の高校バレー

産経ニュース / 2025年1月6日 19時37分

「ジャパネット杯 春の高校バレー」として実施する第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(産経新聞社など主催)は6日、東京都渋谷区の東京体育館で男女2回戦が行われ、和歌山県代表の男子・開智は埼玉栄(埼玉)にストレート勝ちをおさめ、3回戦進出を決めた。2回戦からの登場となった女子・開智は明徳義塾(高知)を相手に善戦したが、惜しくも敗れた。

1回戦でフルセットで勝利した男子・開智は、2回戦も持ち味の強力なサーブとコンビバレーを武器に快勝した。

第1セットは宗助飛空(とわ)(1年)や林田橙和(とあ)(1年)のサーブで相手の守備を崩す。返ってきたチャンスボールは「全スパイカーに打たす」という目標を立てて試合に挑んだ主将でセッターの北野泰生(3年)が相手ブロックを翻弄するトスワークで攻撃陣にボールを供給。柳侑太(3年)や脇本來夢(らいむ)(1年)らが速攻や強打で得点を重ねる得意のプレースタイルでセットを先取した。

第2セットも終始優勢に試合を展開。相手もエースを中心に強打や速攻で対抗するが、上田蒼央(あお)(3年)や堺目啓治(3年)らの正確なブロックで攻撃を封じ、速攻につなげて着実に加点。主将の北野もサービスエースを決めるなどし、ストレート勝ちで3回戦進出を決めた。

開智・福井將人監督 「5日の初戦で緊張が取れたからか、普段通りのバレーができた。7日は(3回戦と準々決勝の)2試合ともしっかり勝ち抜きたい」

2年ぶり8度目出場の女子・開智は、明徳義塾に粘りながらもストレートで敗れ、初戦突破はならなかった。

第1セットは序盤からエースで主将の白川真子(3年)や前川瑞稀(2年)が要所でスパイクを決めるものの、相手エースの強烈なスパイクを拾いきれず、流れをつかめない苦しい展開。相手のアタックを内田莉咲(りさ)(3年)らが2枚ブロックで防ぐ場面もあったが、16-25で奪われた。

第2セットは、両チームとも拾ってつなぐバレーで一進一退の攻防に。セッターの坂口天郁(てんか)(2年)がボールを左右、センターに振り分ける巧みなトスワークから攻撃につなげ、先にセットポイントを握った。しかし、この正念場で勝利をつかみきれず、逆にマッチポイントを握られる苦しい展開に。白川らのスパイクで粘りをみせたが、最後は28-30で惜しくも敗れた。

開智・山尾綾甫監督 「出だしは良かったが、ボールがつながらなかった。最後もこちらが決め急いだ分、相手はより落ち着いていて、上手(うわて)だった」

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