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米民主党ハリス副大統領、黒人女性・アジア系初の大統領へ「最初の関門」は党内の支持固め

産経ニュース / 2024年7月22日 9時56分

【ニューヨーク=平田雄介】米大統領選撤退を表明した民主党のバイデン大統領から後継の指名候補者として支持を受け、21日に立候補を表明したカマラ・ハリス副大統領(59)は、ジャマイカ系の父とインド系の母を持つ移民2世。黒人女性として、また、アジア系として初の米大統領を目指す上で、最初の関門は党内の支持基盤を固めることだ。

民主党が大統領候補を正式に指名するのは8月19~22日に中西部イリノイ州シカゴで開催する全国大会。全米各地を代表する代議員約4700人の指名で選ぶ。

AP通信によると、バイデン氏が予備選や党員集会の勝利を通じ、支持を得た代議員は少なくとも3896人。過半数を上回るが、党規則上、バイデン氏が支持を得た代議員をハリス氏へ振り向けることはできない。

バイデン氏の後継指名は政治的に影響力を持つが、ハリス氏は自らの努力で党内の支持をまとめる必要がある。党候補指名争いはいったん、振り出しに戻った格好だ。

バイデン氏の撤退論が加速して以降、新たな候補として西部カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(56)や、中西部ミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事(52)らが取り沙汰されてきた。

〝有力候補〟に対するハリス氏の強みは、バイデン氏の選挙資金を活用できることだ。バイデン氏の候補指名を目指し、共に陣営を立ち上げ、活動してきたためだ。

米CNNテレビによると、ニューサム氏は21日夜、ハリス氏への支持を表明した。白人のニューサム氏やウィットマー氏は、ハリス氏に対抗して立候補した場合、黒人層の反発を招き、政治家としての経歴に傷がつくリスクがある。

ただ、ハリス氏は副大統領として、解決を託された米南部国境からの移民流入問題で成果を上げられていない。側近へのパワハラが報じられ、指導者としての資質を疑問視する向きもある。

共和党の対抗馬トランプ前大統領(78)は銃撃事件後、党内の結束強化を図り、意気軒高だ。

民主党は、早期に党指名候補を固めるため、8月初旬のオンライン投票実施も検討している。

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