1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 欧米

米大統領選「トランプ氏あまりにいつも通り」有権者冷ややか 「ハリス氏もっと話すべき」

産経ニュース / 2024年9月11日 15時16分

11月の米大統領選に向けたハリス副大統領(民主党)とトランプ前大統領(共和党)の初のテレビ討論会は、投票先を決めかねている接戦州の有権者にどう響いたのか。討論会場となった東部ペンシルベニア州フィラデルフィア郊外の町アビントンで行われたパブリックビューイングでは、地域住民約200人が論戦を見守った。

「討論会には今まで興味がなかったけど、接戦の今回は見たいと思った」。黒人女性のロビンさん(70)は、住宅地にある教会の庭に設置されたスクリーンの前で放映時間を待った。2週間前に受けた手術の費用が家計を圧迫していることもあり「医療保険の政策を聞きたい」と語る。

パブリックビューイングは地元自治体などが今回初めて開催した。党派性を排し、「選挙そのものに関心を持ってもらう」(関係者)ことを目指した。聴衆には黒人が目立った。

トランプ氏は本選で、民主党支持が多い黒人票の引きつけを狙う。そのため今回の討論会では、バイデン政権下で増加した不法移民が「黒人の雇用を奪っている」との主張を繰り返したが、会場からは「黒人の仕事って何だ?」「トランプのころも生活が良かったことはないぞ」などと笑い声が上がった。

トランプ氏が司会者の質問をさえぎって発言を続けた場面では「ハリスももっと話すべきだ」と注文をつける人も。トランプ氏が、当選すれば来年1月の就任式前にロシアとウクライナの戦争を「終わらせる」と豪語したことや、ハリス氏がパレスチナ自治区ガザでの停戦が必要だとしたことには、「『どうやって』が聞きたいのに」との不満も上がった。

行政機関に勤務する白人のピーター・オハロランさん(29)は「ハリスは中小企業への支援策などを打ち出してメッセージも明るかった」と評価。それに対してトランプ氏は「あまりにもいつも通りで何も新しくなかった」と冷ややかに語り、ハリス氏に軍配を上げた。(アビントン 大内清)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください