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バイデン氏、内紛は「トランプ氏を利する」と結束呼びかけ 「いらいらする」、不満なら「私に挑戦しろ」とも

産経ニュース / 2024年7月9日 9時29分

【ワシントン=坂本一之】11月の米大統領選で再選を目指す民主党のバイデン大統領(81)は8日、同党の議員団に送った書簡で選挙戦継続を訴え、自身の撤退論を巡る党内対立は共和党のトランプ前大統領(78)を「利する」ことになると述べ、結束を呼び掛けた。同日に電話出演したMSNBCテレビの番組では、撤退を求める民主党議員らに対し8月の党大会で「私に挑戦すればいい」と挑発し、対抗心をあらわにした。

バイデン氏は議員団への書簡で、「大統領選を最後まで戦い、トランプを倒す」と選挙戦継続の意思を改めて表明した。

11月の本選に向けて実施された民主党の候補指名争いで全体の87%となる1400万票超を獲得し、自身は党員から選ばれた候補だと強調。「候補を選ぶのはメディアでも、評論家でも、大口献金者でもない」と撤退を強く否定した。

書簡の最後には撤退を巡る党内論争を終結させ「今こそ団結して前進し、トランプを打ち負かすときだ」と語り、大統領選に向けた挙党態勢を訴えた。

またバイデン氏はMSNBCテレビで、撤退を求める勢力に「いらいらする」と語り、怒りを隠さなかった。本選に臨む党候補を正式決定する8月19~22日の党大会で「私に挑戦すればいい」とあおるなど対決姿勢を強めている。

一方、党内で撤退を求める声は収まっておらず、スミス下院議員は8日のCNNテレビでバイデン氏に出馬辞退を要求した。

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