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「トランプ家」支配鮮明 共和党大会、息子2人ら影響力増大

産経ニュース / 2024年7月19日 19時46分

最終日を迎えた米共和党全国大会で、家族とともに支持者の前に立つトランプ前大統領(中央)=18日、ウィスコンシン州ミルウォーキー(AP)

米共和党の全国大会では、候補者指名を受けたトランプ前大統領(78)の長男ジュニア氏(46)や次男エリック氏(40)らが陣営内で影響力を強めていることが鮮明になった。最終日の18日は、トランプ氏退任後は表舞台から遠ざかっていたメラニア夫人(54)も登場し、「トランプ家の祭典」の様相を呈した。

息子に押され副大統領候補変更

トランプ氏が指名受諾演説を終え、ステージ上に同氏とその家族が勢ぞろいすると、客席から大きな歓声が上がった。

トランプ氏の選挙活動への家族の影響力は、大統領候補として最も重要な副大統領候補の選定にあらわれている。

NBCテレビによると、トランプ氏は先週の時点まで、ビジネス界出身で自己資金が豊富なノースダコタ州のバーガム知事(67)の指名に傾いていたとされる。しかし、ジュニア、エリック両氏が「なぜそんなばかな選択を?」と詰め寄り、自分たちが推すJ・D・バンス上院議員(39)を選ぶよう説得したという。

ジュニア氏は、バンス氏が上院議員に初当選した2022年中間選挙でも同氏を後押しするなど親しい関係にある。

「すべてに口出す」と不安の声も

トランプ氏は、初当選した16年大統領選では長女イバンカ氏(42)とその夫のクシュナー氏(43)を重用し、1期目政権で要職に起用した。だが、20年大統領選での落選や21年1月のトランプ支持者による連邦議会襲撃事件を受けて2人は政治から距離を置いた。イバンカ氏は、同事件に関する下院特別委員会の聴取で父親に不利な証言もしている。

そんな中、父親の返り咲きに向け、支持基盤である白人保守層へのアピールを強めたのがジュニア氏とエリック氏だった。スローガンの「米国を再び偉大に」の英語頭文字から「MAGA(マガ)」と呼ばれる信奉者からの人気は高い。エリック氏の妻ララ氏(41)は今年3月、共和党全国委員会のナンバー2に就き、党資金を掌握した。

トランプ氏が当選した場合、ジュニア氏らが政権移行プロセスや閣僚人事にも影響力を持つのは確実。長年の共和党支持者というチップ・アッカーさん(65)は取材に「トランプ氏は支持するが、息子がすべてに口を出すのではとの不安もある」と語った。(ミルウォーキー 大内清)

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