米民主党ハリス氏が激戦州遊説開始 副大統領候補ワルツ氏と トランプ氏打倒へ気勢

【ワシントン＝坂本一之】米民主党のハリス副大統領（５９）は６日、１１月の大統領選を共に戦う副大統領候補に選んだ中西部ミネソタ州のワルツ知事（６０）と東部ペンシルベニア州で集会を開き、接戦州行脚を開始した。民主党は同日、両氏を正副大統領候補に正式指名し、共和党のトランプ前大統領（７８）とバンス上院議員（４０）の正副大統領候補との対決構図が決まった。投開票日まで３カ月を切る中、短期決戦の幕が開いた。

ハリス氏は６日の集会でワルツ氏を支持者に紹介。高校教師やアメリカンフットボールのコーチをしていた経歴を強調し、「人々に大きな夢を抱かせるような副大統領になる」とアピールした。施策ではバイデン政権の重要施策を継承して中間層の強化や人工妊娠中絶の権利擁護を訴えた。

ワルツ氏は演説で、トランプ氏が「混乱と分断」を招いたと批判。トランプ政権下で「凶悪犯罪が増加した」と主張した。ワルツ氏は２００７年から下院議員を６期１２年務めたベテラン政治家で、庶民派として知られる。