米民主党、大統領候補のオンライン投票を１日開始 ハリス氏選出は確定的

【ワシントン＝坂本一之】米民主党は１日、１１月の大統領選に出馬する党候補を決めるオンライン投票を開始する。投票期間は５日まで。バイデン大統領（８１）の出馬辞退を受けて実施する指名争いで立候補資格を満たしているのはハリス副大統領（５９）だけで、ハリス氏の選出が確定的となっている。ハリス氏は来週から副大統領候補と激戦７州を回るなど支持拡大を図る方針だ。

民主党全国委員会によると、オンライン投票は全米各州などの代議員らが８月１日午前９時（日本時間１日午後１０時）から５日午後６時（同６日午前７時）にかけて実施する。ハリス氏は投票権を持つ代議員の９割超から推薦を得ていて、選出される見通し。

ロイター通信はハリス氏が５日にも副大統領候補を発表する方向だと報じていて、６日には激戦州の１つである東部ペンシルベニア州で副大統領候補と選挙集会に臨む見込みだ。

ＣＮＮテレビは、副大統領候補としてペンシルベニア州のシャピロ知事（５１）や同じく激戦州の西部アリゾナ州選出のケリー上院議員（６０）、中西部ミネソタ州のワルツ知事（６０）らの名前を挙げている。

大統領選の投開票日（１１月５日）まで３カ月余りとなる中、ハリス氏は、民主党が８月１９～２２日に中西部イリノイ州シカゴで開く党全国大会を前に選挙活動を加速させる。