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米民主党大会、ハリス氏支援で結束アピールも バイデン氏撤退巡りすきま風

産経ニュース / 2024年8月21日 18時54分

【シカゴ=坂本一之】米民主党の党全国大会は20日、2日目を迎え、オバマ元大統領が登壇するなどハリス副大統領の勝利に向け結束のアピールに躍起となっている。ただ、党議員からの撤退圧力で出馬を辞退したバイデン大統領を巡ってすきま風が吹いており、不協和音の懸念は払拭しきれていない。

オバマ氏は演説で、2008年大統領選で自身の副大統領候補にバイデン氏を選んだことを振り返り「私にとって最高の決断の一つとなった。われわれは兄弟となった」と友好関係を強調した。バイデン氏の功績をたたえ、ハリス氏の勝利へ一致団結を訴えた。

党内で高い人気を誇るオバマ氏は、撤退表明前にはバイデン氏を支援し、両氏が並んで選挙集会や動画に登場するのは票獲得の切り札でもあった。しかし、撤退論が強まるとバイデン氏の選挙戦継続に懸念を示していると伝えられた。

ニュースサイト「ポリティコ」によると、バイデン氏はオバマ氏が直接懸念を伝えてこなかったことに不満を持っているという。党全国大会ではバイデン氏が登場した19日に姿は見せず、20日もハリス氏と壇上で並ぶことはなかった。

バイデン氏が「怒り心頭だ」とされるのが、盟友だったペロシ元下院議長だ。党重鎮でもあるペロシ氏はテレビでバイデン氏に進退の再考を促す発言をし、同氏に近い議員が相次いで撤退を求めた。

ペロシ氏は19日に党全国大会の関連行事に参加していたが、バイデン氏が演説したステージに上がることはなかった。

バイデン氏は演説を終えてシカゴを離れる際、記者団から「ペロシ氏に怒っているのか。彼女と話すつもりか」と問われると、「ナンシーとはまったく話していない」と答え、否定も肯定もしなかった。

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