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5日投票、米大統領選の仕組み 選挙人「270」獲得目指す 総得票数で負けても当選可能

産経ニュース / 2024年11月3日 17時50分

フィラデルフィアで行われた集会に参加する民主党候補ハリス副大統領の支持者たち=10月27日(AP)

米大統領選は4年に1度、夏季五輪開催の年に行われる。投票は「11月の第1月曜の次の火曜」と定められ、今回は11月5日となる。立候補の条件は、米国で生まれた35歳以上の米国民で、14年以上の米国在住歴があること。選挙権は18歳以上の米国民に与えられているが、ほとんどの州で事前登録が必要となる。

選挙は間接選挙で、全50州と首都ワシントンに割り当てられた選挙人計538人の過半数(270人)獲得を競う。

ほぼ全ての州で勝者が選挙人を総取りする「勝者総取り方式」を採用している。このため、全米で総得票数が多い候補が勝利するとはかぎらない。2016年大統領選では、総得票数では民主党のクリントン候補が多かったが、選挙人獲得数で上回った共和党のトランプ候補が政権トップの座を射止めた。

今月5日の投開票を経て、大統領候補が獲得した選挙人の数は12月11日までに最終確定し、17日に選挙人による大統領指名投票が実施される。翌年1月6日に上下両院が合同で投票結果を認定し、20日に大統領就任式を迎える。

ただ、00年大統領選では南部フロリダ州で大接戦となり、票の再集計を巡って最高裁まで争われ、勝者が決まったのは約1カ月後となった。20年の選挙も、郵便投票の開票作業に時間がかかり、結果判明は投票日から4日後となった。今回も大接戦が予想されることから、当選が確定するまでに時間がかかる可能性が指摘されている。(岡田美月)

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