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バイデン氏に撤退圧力強まる 米民主党、態勢の立て直し急務 中絶の権利擁護など強調

産経ニュース / 2024年7月19日 19時42分

【ワシントン=坂本一之】米共和党大会がトランプ色に染まったのに対し、民主党ではバイデン大統領への撤退圧力が増すなど結束が大きく揺らいでいる。11月の大統領選に向けて態勢の立て直しが急務だ。バイデン陣営は、2020年大統領選の結果を覆そうとしたトランプ前大統領を「民主主義の脅威」だと訴えてきた。だが、トランプ氏が選挙集会中の銃撃事件から立ち上がったことで、そうした主張の訴求力は不透明になってきた。

撤退論に再び勢い

18日の米紙ワシントン・ポスト(電子版)によると、民主党重鎮のペロシ元下院議長は党の複数議員に対し、バイデン氏が大統領選からの撤退を近く決断する可能性があるとの見方を示した。米ニュースサイト「アクシオス」も18日、民主党幹部の見解として、バイデン氏が早ければ今週末にも出馬辞退を決断する可能性があると伝えた。

民主党のテスター上院議員は18日、バイデン氏に撤退を求める声明を発表。撤退を公に求める上院議員は2人目で、トランプ氏銃撃事件で静まっていた党内の撤退論は再び拡大している。

ただ、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は「バイデン氏は今のところ(出馬継続の)考えを変えていない」との周囲の発言を報じている。

中絶擁護で無党派層など取り込みへ

民主党は中道から急進左派までを抱え、結束に腐心してきた。バイデン氏は、党内をまとめ、トランプ氏に勝ちうる唯一の候補と目されていた。トランプ氏が返り咲けば、米国の民主主義は危機にひんすると訴えるのが民主党の戦略だった。

しかし、6月末の候補者討論会でバイデン氏が精彩を欠き、トランプ氏が銃撃事件を生き延びたことで状況は大きく変わった。8月の民主党全国大会に向け、どう党の結束を図れるかが焦点だ。

民主党は、共和党の躍進を阻止した22年の中間選挙と同様、人工妊娠中絶の権利擁護を訴えて無党派層や若年層の支持を得たい考えだ。

民主党は、共和党の副大統領候補に指名されたJ・D・バンス上院議員を「トランプ氏のクローン」「過激な人物」などと批判。民主党のハリス副大統領は、バンス氏らによって「全米での中絶禁止」が動き出す恐れがあると強調している。

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