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中国のためにスパイ活動 元CIA工作員に禁錮10年 FBIの情報も提供

産経ニュース / 2024年9月12日 14時0分

【ワシントン=大内清】米ハワイ州ホノルルの連邦地裁は11日、米国の安全保障に関わる機密情報を中国政府に提供するなどのスパイ活動に従事したとして、中央情報局(CIA)元工作員のアレクサンダー・ユク・チン・マー(馬玉清)被告(71)に禁錮10年の実刑判決を言い渡した。司法省が同日発表した。

司法省やAP通信によると被告は香港生まれで、ホノルル移住後の1975年に米市民権を取得。82年からCIAに勤務し、機密情報にアクセスできる最高レベルのセキュリティー・クリアランス(適格性評価)を保持していた。

CIA退職後の2001年、中国側からの要請で同じくCIA工作員だった兄と上海市国家安全局関係者を橋渡ししたほか、大量の機密情報を提供する見返りに現金5万ドル(約710万円)を受け取るなどした。

被告は04年に連邦捜査局(FBI)のホノルル事務所で言語専門家の職に応募した。この時点ですでに被告が中国側に通じていることを察知していた米側は、被告を雇用してその諜報活動を監視。被告はその後の約6年間、FBIから盗み出した文書類を中国に運び、多額の現金や高額なゴルフクラブセットなどを受け取っていた。

被告は20年、FBIのおとり捜査で逮捕された。その過程で被告は、中国側諜報員を装った捜査官に、スパイ活動の動機は「母国の成功」のためだと語ったという。外国政府の諜報活動への協力は終身刑もあり得る罪だが、今回は司法取引が認められた。

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