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トランプ氏暗殺未遂事件、米シークレットサービストップ「過去数十年で最大の失敗」と証言

産経ニュース / 2024年7月23日 8時49分

【ワシントン=大内清】米下院監視・説明責任委員会は22日、東部ペンシルベニア州で13日に起きた共和党のトランプ前大統領(78)に対する銃撃事件に関する公聴会を開催した。証人喚問を受けた大統領警護隊(シークレットサービス)トップのチートル長官は「トランプ氏に対する暗殺未遂を阻止できなかったことは警護隊にとって過去数十年で最大の失敗だった」と認めた。

銃撃事件を巡っては米紙ワシントン・ポストが21日、トランプ氏側から過去2年間にわたり警護隊にたびたび警備強化の要請があったものの、人員不足などを理由に拒否されていたと報じた。公聴会ではこの点についての質問が集中。チートル氏は、トランプ氏の警護は「選挙戦以前から増強され、その後も脅威の高まりに応じて強化されていた」と述べた。事件当日の警備状況については詳述を避けた。

また公聴会では、共和、民主両党の議員からチートル氏の辞任を求める声が相次いだ。同氏は、自身が「警護隊を率いるのに最適な人間」だとし、辞任を否定した。

警護隊は現職の正副大統領や大統領経験者とその家族らのほか、訪米する外国首脳などの警備を担当。チートル氏によると、現在の日常的な警護対象者は36人に上る。

警護隊を所管する国土安全保障省のマヨルカス長官は21日、超党派の調査委員会を設置し、今後45日間で事件当日の警備状況を検証すると発表した。

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