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トランプ氏銃撃 共和党大会開催地の反応…民主党支持者「当然の報い」 共和党員「奴らの手口」

産経ニュース / 2024年7月14日 13時49分

米ウィスコンシン州ミルウォーキーのホテルで13日、トランプ氏銃撃事件についてメディア(右)の取材に応じる共和党全国大会の関係者。背後に見えるのはセオドア・ルーズベルト元大統領暗殺未遂事件の概要を説明するパネル(平田雄介撮影)

【ミルウォーキー=平田雄介】11月の米大統領選に向けた演説中にトランプ前大統領が銃撃された事件を受け、トランプ氏が共和党候補に正式決定する党全国大会が15日に始まる中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーでは、党関係者や市民が「民主主義への攻撃だ」と容疑者を非難する声を上げた。

ただ、街角には、銃撃を「当然の報い」と語る民主党支持者や、「これが奴らの手口」と民主党の関与を疑う共和党員がいて、党派対立の根深さをうかがわせた。党大会の会場を警備する警察官は「テロを許さない」と表情を引き締めた。

事件発生時、ミルウォーキーで大リーグの試合を観戦していた共和党関係者の一部は、急きょ宿舎に戻り対応を協議した。

宿舎のホテルは、1912年の大統領選で返り咲きを狙ったセオドア・ルーズベルト元大統領が襲われた暗殺未遂事件の地。ルーズベルト氏は胸に銃弾を受けたまま演説に向かい、「私を倒すのに1発の弾丸では足りない」と名文句を残した。

トランプ氏の地元・南部フロリダ州から訪れたトム・ガイテンスさん(55)は、銃撃後に拳を突き上げたトランプ氏を「聴衆を安心させ、戦えと鼓舞した」と評価し、選挙戦に弾みがつくとの見方を示した。

ミルウォーキーの黒人社会は、高齢者を中心にトランプ氏の言動は「憎悪に満ちている」と話す人が多い。銃撃を「当然の報い」と語るアルバータ・ウィリアムズさん(79)のそばで、友人のティナ・アルドリッチさん(55)は「誰も銃で撃たれるべきではないわ」と静かに語った。

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