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米上院で共和党が多数派を4年ぶりに奪還、議会での影響力拡大へ

産経ニュース / 2024年11月6日 17時6分

【ワシントン=坂本一之】米連邦議会選の投開票が5日、大統領選と合わせて実施され、共和党が上院の多数派を4年ぶりに奪還した。米メディアが報じた。上院は高官人事の承認権を持っており、共和党は議会での影響力を強めることになる。大統領選で共和党のトランプ前大統領がホワイトハウスに返り咲けば大きな支えとなる一方で、民主党のハリス副大統領が勝利しても政権運営は困難に直面する。

上院は定数100の約3分の1が2年ごとに改選され、今回は補選を含めて民主23、共和11の計34議席が改選となった。

米CNNテレビによると、6日午前2時(日本時間同日午後4時)時点で、非改選議席を含めた議席数は共和党が51議席、民主党は41議席となっている。共和党は南部ウェストバージニア州や中西部オハイオ州で議席を奪還した。

選挙前勢力は民主51議席(民主系無所属4を含む)、共和49議席だった。

共和党は上院で高官人事や予算を含めた法案の審議で主導権を握ることになる。トランプ氏にとっては政策推進の後押しとなる一方で、ハリス氏にとっては政権発足当初から人事で政策運営が停滞する可能性がある。

連邦議会選の焦点は、定数435の全議席が改選される下院で、共和党が多数派を維持できるかどうか。過半数の218議席以上の獲得を目指し両党が争っている。

6日午前2時(日本時間同日午後4時)時点で、共和党は191議席を確保、民主党は162議席となっている。

仮に上下両院で共和党が多数派を握ればトランプ政権の法案が基本的に成立することになる。トランプ色の強まる議会と連携できるトランプ氏にとっては、外交などでも強気の姿勢で臨めることになりそうだ。ハリス政権の場合は次々と法案が否決され、政権運営に行き詰まる恐れもある。

5日は知事選も11州で実施され、共和党が6州、民主党が3州で勝利した。

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