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「バイデン氏は岸田氏との成果を祝うのを楽しみにしている」と米政権幹部 選挙で共に去る

産経ニュース / 2024年9月21日 19時4分

【ワシントン=坂本一之】バイデン米大統領は、ロシアのウクライナ侵略や台湾統一を掲げる中国などへの対応で各国との協力拡大を共に図った岸田文雄首相を私邸に招いて感謝の意を示し労苦をねぎらう。世界の「平和と安定」に向けた取り組みを通し関係を深めた両首脳だが、くしくも国内の政治情勢から共に身を引く決断をし、今回が最後の首脳会談となる。

「バイデン氏は岸田氏の在任中の成果や2人で成し遂げたことを祝うのを楽しみにしている」

米国家安全保障会議(NSC)で東アジアとオセアニア地域を担当するラップフーパー上級部長は19日の記者会見で、会談の意義をこう強調した。

バイデン氏にとって、岸田氏は同盟のカウンターパートという存在を超えていた。ロシアのウクライナ侵略で欧州が動揺する中、「岸田氏が対露制裁やウクライナ支援をすぐに打ち出したことで、欧州にとどまらない世界の問題となった」と米国務省筋は指摘する。岸田氏の反応により、欧州域外国にも協力を求めやすくなったという。

バイデン政権幹部は、「今日のウクライナは明日の東アジアかもしれない」という岸田氏の発言を今でも引用し、ウクライナ対応は中国による台湾統一の阻止にもつながると強調する。

さらに、核・ミサイル開発を進める北朝鮮を巡り、長年の懸案だった日韓関係の改善に岸田氏が踏み込んだことを高く評価する。バイデン氏は、韓国との関係改善を岸田氏が図れば日本国内で反発を生む政治的リスクがあることも理解していた。バイデン氏は昨年8月、大統領山荘キャンプデービッドで「歴史的」と位置付ける日米韓首脳会談を主催。共同記者会見で、岸田氏らの指導力に「深く感謝している」と述べた。

ただ、こうした成果は政権支持率の上昇には大きく貢献せず、両首脳は国内の選挙での自党の勝利を優先し、自ら身を引いた。

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