米民主党が挙党態勢確認 オバマ夫妻も登場、ハリス氏「先人からのバトンは私たちの手に」

【シカゴ＝大内清】11月の米大統領選に向け民主党が中西部イリノイ州シカゴで開催中の全国大会は20日、2日目が行われた。党内で高い人気を誇るオバマ元大統領と妻ミシェル氏が登場。候補者指名を受けたハリス副大統領（59）への支持を各州代議員らが表明する形式的投票も実施され、共和党のトランプ前大統領（78）との本選に向けた挙党態勢を改めて確認した。

ハリス氏はこの日、本選で接戦が予想される中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーでの選挙集会で演説。今回の大統領選は人工妊娠中絶を選ぶ権利など個人の自由を守る戦いだと強調し、「先人からのバトンは今、私たちの手にある」と気勢をあげた。

党大会では、シカゴで政治家としてのキャリアを磨いたオバマ氏がこの日のスピーカーたちの最後に登場。演説では、自身の副大統領を務めたバイデン大統領（81）の業績や献身ぶりをたたえるとともに、史上初の女性大統領の座をうかがうハリス氏への期待を強く打ち出し、党派を超えた支持を訴えるとみられる。