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渡辺靖・慶応大教授 トランプ氏指名受諾演説 過激発言控え、無党派層へアピール成功

産経ニュース / 2024年7月19日 21時35分

11月の米大統領選に向け中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれた共和党大会で、大統領候補に正式指名されたトランプ前米大統領が18日に行った指名受諾演説について、渡辺靖・慶応大教授(現代米国論)はトランプ氏が団結と寛容を広く訴え、無党派層へのアピールに成功したと指摘、選挙戦はしばらく共和党優位の形で展開するとの見方を示した。

トランプ前米大統領が今回の共和党全国大会で行った演説は、従来の過激な発言を抑制したソフトな語り口が特徴的だった。13日の銃撃事件で同氏に同情が集まる中、社会の分断を超えて米国全体のため大統領選に立候補する―という姿勢を示したことで、無党派層や共和党穏健派へのアピールに成功したといえる。

トランプ氏は演説でユーモアを織り交ぜ、人間味を出しつつ、団結と寛容を広く訴えた。自身を支える岩盤層以外の支持を獲得する狙いがあったのだろう。長時間の演説をこなしたことで、事件後の健在ぶりも示した。

トランプ氏が共和党の幅広い関係者に感謝の意を伝えていたのも印象的だ。会場全体が同氏に温かな視線を向け、同氏も家族に話しかけるような和やかな雰囲気を出していた。同氏自体が異端的存在だった2016年大統領選から共和党が大きく様変わりし、「トランプの党」となったことを改めて印象付けた形だ。

今回の全国大会で共和党は結束を内外に示すことに成功した。バイデン大統領降ろしの声が上がる民主党とは対照的だ。11月の本選までまだ3カ月以上あり、一筋縄ではいかないだろうが、しばらく選挙戦は共和党優位の形で展開するだろう。(聞き手 本間英士)

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