米大統領選 全米人気でハリスVSトランプ拮抗 焦点は接戦州の巻き返し
産経ニュース / 2024年7月30日 10時39分
【ワシントン=坂本一之】11月の米大統領選に関する世論調査で、共和党候補のトランプ前大統領(78)と民主党候補に指名される見通しのハリス副大統領(59)の支持率が拮抗(きっこう)し接戦が繰り広げられている。選挙結果を大きく左右する接戦州でハリス氏が巻き返せるかが今後の焦点となる。
米政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス」による各種世論調査の最新集計(26日時点)で、トランプ氏の支持率47・9%に対し、ハリス氏は46・2%と拮抗し、その差は1・7ポイントとなっている。トランプ氏は、バイデン大統領が出馬辞退を表明した21日時点で同氏を3・1ポイント引き離しており、ハリス氏が全米人気で差を詰めた。
ただ、大統領選は州ごとに投票を集計して結果を出すため、民主、共和両党の勢力が伯仲する接戦7州の世論調査でリードできるかが重要になってくる。
エマーソン大が接戦5州で実施した25日発表の世論調査によると、ハリス氏は全5州で18日発表のバイデン氏の数値よりもトランプ氏との支持率の差を詰めている。
バイデン氏は5州全てでトランプ氏に先行されていたが、ハリス氏は南部ジョージア州で6ポイントから2ポイントに、東部ペンシルベニア州では5ポイントから2ポイントまで差を縮めている。
米シンクタンク「アメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)」が29日に開いた大統領選の会合で、世論調査専門家はハリス氏への献金やボランティア参加など、民主党支持層の動きが活発化していると分析した。
ハリス陣営はバイデン氏の再選断念から約1週間で約2億ドル(約308億円)の献金を集めたとしており、接戦州での選挙広告などで巻き返しを図りたい考えだ。
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