型破りな駐日米国大使の離任 東京発世界
産経ニュース / 2025年2月5日 7時0分
第2次トランプ米政権の発足直前の1月中旬、2021年から駐日大使を務めたエマニュエル氏が離任した。着任当初から取材をしてきたが、型破りな言動で、歴代の駐日米大使の中でも異彩を放っていた。
X(旧ツイッター)での発信を外交ツールに活用。新幹線などを利用する画像を次々と投稿し、日本の鉄道輸送網の安全性や快適性を称賛した。過去の大使は車での移動が通例だったが、徒歩や電車で移動するのが好きで、大使館職員たちをよく困らせていた。
東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に反発した中国による日本産水産物の輸入全面停止を巡っては、日本産ホタテを在日米軍が購入し、全国各地の米軍基地内の施設で販売する〝作戦〟を主導した。
LGBTなど性的少数者への理解増進法の制定を強く促した言動には、日本国内だけではなく米共和党の関係者からも批判が噴出した。だが、当人は、当時も離日する数日前も「日本の世論から外れたことはしていない」と語っており、気にする様子を見せなかった。
駐日米大使は政治任用ポストで、新大使着任まで間が空くことがある。現在は首席公使が臨時代理大使を務めている。賛否はあったが、話題豊富な大使がいなくなってみると、何とも寂しい。(岡田美月)
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