バイデン大統領、オバマ元大統領ら演説 米大統領選に向け民主党大会で挙党態勢アピール

【ワシントン＝坂本一之】１１月の米大統領選に向けて民主党が１９～２２日に中西部イリノイ州シカゴで開催する党全国大会で、バイデン大統領やオバマ元大統領らが演説する。米メディアが１１日までに報じた。バイデン氏の進退を巡り分裂した党の結束をアピールし、共和党大統領候補のトランプ前大統領の打倒へ挙党態勢を整える。

ＮＢＣテレビによると、党全国大会ではクリントン元大統領と妻のヒラリー・クリントン元国務長官らも演説する。

バイデン氏の大統領選辞退を巡っては、盟友だったペロシ元下院議長に近い議員が撤退を公然と求めるなど、バイデン氏がペロシ氏に対し「怒り心頭」だと報じられた。

バイデン氏が副大統領として支えたオバマ氏も周囲にバイデン氏の選挙継続に懸念を示したとされるなど、深刻な分裂状態に陥っていた。

党全国大会には議員や各州の代議員らが参加し、ハリス副大統領とウォルズ・ミネソタ州知事が正副大統領候補として演説。バイデン氏が後継として支持したハリス氏を結束して支援し、トランプ氏との戦いに臨む。