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「独裁者気取り」「この国の全てを壊した」 ハリス、トランプ両氏が非難合戦

産経ニュース / 2024年10月30日 14時40分

【ワシントン=坂本一之、アレンタウン=本間英士】11月5日の米大統領選が1週間後に迫った29日、民主党候補のハリス副大統領(60)と共和党候補のトランプ前大統領(78)はそれぞれ選挙集会を開き、双方のリーダーとしての資質を攻撃するなど票の上積みへ追い込みを図った。

ハリス氏は首都ワシントンのホワイトハウス前の広場で演説し、トランプ氏を「独裁者気取り」と激しく批判した。

会場は2021年1月の議会議事堂襲撃事件の前に、トランプ氏が20年大統領選の結果に異議を唱えるよう支持者らに呼び掛けた場所だ。ハリス氏は、「トランプはホワイトハウスのテレビで事件を見ていた」と非難。トランプ氏によって米国の分断が進むなどと脅威をあおりながら自身への投票を呼び掛けた。

トランプ氏は勝敗を左右する接戦州の東部ペンシルベニア州アレンタウンで集会を開催し、ハリス氏について「過激なマルクス主義者だ」と批判。不法移民やインフレ問題を挙げてバイデン政権ナンバー2のハリス氏が「この国の全てを壊した」と攻撃した。

「もしペンシルベニアでわれわれが勝利すれば、それは大統領選を制するということだ」とも語り、必勝を訴えた。

一方、トランプ氏は米自治領プエルトリコについても触れ、「私以上にプエルトリコ系の人々を愛している人はいない」と語った。プエルトリコを巡っては、27日のトランプ氏の支持者集会に登壇したコメディアンが「ごみの島」と侮辱。広がった反発を払拭するための発言とみられる。

トランプ氏はコメディアンの発言自体については触れず、「私は多額の資金を拠出するなど、プエルトリコのためにどの大統領よりも多くのことをしてきた」と説明。「カマラ(ハリス氏)がプエルトリコに届けるのは貧困と犯罪だ」と述べた。

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