トランプ政権の陣容は 対中シフト濃厚 国務長官にハガティ氏、国防長官はポンペオ氏有力
産経ニュース / 2024年11月7日 20時29分
【ワシントン=渡辺浩生】5日の大統領選で共和党候補のトランプ前大統領が勝利を収め、次期政権の陣容が早くも注目されている。トランプ氏とパイプを維持してきた元閣僚・補佐官、副大統領候補に挙がった議員らが外交・安全保障などの主要ポストを占めるとみられる。米国第一主義を再び旗印に最大の脅威とみなす中国の抑止に軍事力や経済力の重心を移す布陣となりそうだ。
国務長官には、1期目で駐日大使を務めたウィリアム・ハガティ上院議員や、大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を務めたロバート・オブライエン氏らの名前が挙がっている。ハガティ氏は日米関係強化や米外交のインド太平洋へのシフトを主導した。
国防長官候補は、1期目で中央情報局(CIA)長官や国務長官を務めたマイク・ポンペオ氏が筆頭。陸軍将校としてイラク・アフガニスタンに従軍したトム・コットン上院議員、上院外交委員会の主要メンバーのマルコ・ルビオ上院議員らも有力だ。コットン、ルビオ両氏は一時、副大統領候補として名前が挙がるなどトランプ氏の信頼も厚い。
財務長官には1期目の通商代表で、対中関税など貿易不均衡是正策を指揮したロバート・ライトハイザー氏が最有力。自由貿易より「公正貿易」を主張。経済面で対中封じ込めを主導しそうだ。
大統領補佐官(国家安全保障問題担当)には、トランプ前政権で国防次官補代理を務めた対中強硬派の論客のエルブリッジ・コルビー氏のほか、ペンス前副大統領補佐官だったキース・ケロッグ退役陸軍中将らの名前が挙がる。コルビー氏は国防総省高官としての復帰もありうる。
大統領候補指名争いから撤退した後、トランプ氏の支持に転じたインド系実業家のビベック・ラマスワミ氏も産業政策の担当閣僚に起用されるとの観測もある。最後までトランプ氏と指名を争ったニッキー・ヘイリー元国連大使は次期大統領選を狙い距離を置きそうだ。
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