米共和党全国大会 厳戒態勢の会場周辺で抗議デモ 移民や中絶の権利、ガザ反戦訴え

米共和党全国大会の会場周辺で行われた抗議デモ＝１５日、米ミルウォーキー（平田雄介撮影）

【ミルウォーキー＝平田雄介】米共和党全国大会が１５日始まった中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーには、１１月の大統領選での返り咲きを狙うトランプ前大統領と共和党の政策綱領に抗議する活動家が集まり、厳戒態勢の下、党大会の会場周辺をデモ行進した。

主催者によると、移民や人工妊娠中絶の権利擁護、パレスチナ自治区ガザでの戦闘に反対する約１２５団体が参加。「移民の権利を守れ」などと声を上げながら、一般市民も加わり、最大で約３０００人が行進した。

途中、トランプ氏を支持するグループが現れ、デモ隊の女性に「家に帰ってサンドイッチを作っていろ」と暴言を吐いて緊張が走る場面も。警察官が見守る中、暴力沙汰は回避された。

行進ルートは、銃器類の持ち込みが禁じられた規制区域の外側にあり、トランプ氏が選挙演説中に銃撃された１３日の事件を受けて安全確保が懸念されている。