米ニューオーリンズの多数死傷事件、容疑者は42歳の退役軍人 複数の爆発物発見 FBI

【ニューヨーク＝本間英士】米南部ニューオーリンズ中心部で新年を祝う人たちにピックアップトラックが突っ込み、少なくとも10人が死亡した事件で、米連邦捜査局（FBI）は1日、車を運転していたのは米国市民で南部テキサス州の退役軍人、シャムスディン・ジャバール容疑者（42）だと発表した。

車内や現場周辺からは複数の爆発物が見つかった。車にはイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」（IS）の旗もあったという。FBIは協力者がいる可能性があるとみて、ISとのつながりや動機を調べている。

AP通信によると、現場周辺の監視カメラの映像には、爆発物を設置する複数の男女の姿が映っていたという。

事件は1日午前3時15分ごろ、ニューオーリンズの観光名所「フレンチクオーター」で最もにぎやかなバーボンストリートで発生。少なくとも10人が死亡、35人がけがをした。同容疑者は警察との銃撃戦で死亡した。