米特別検察官、トランプ氏起訴の妥当性主張「私的な犯罪努力」 陣営は「魔女狩り」と反発
産経ニュース / 2024年10月3日 9時53分
【ワシントン=大内清】米共和党のトランプ前大統領が2020年大統領選の敗北を覆そうとしたとして起訴された事件で、捜査を担当するスミス特別検察官は2日、訴追理由などに関する裁判所への申立書を公表した。連邦最高裁が7月、大統領の公的行為には広範な「免責特権」が適用されると判断したことを受けたもので、スミス氏は、選挙結果を覆そうとしたトランプ氏の計画は「核心において私的な犯罪努力だった」と起訴の妥当性を主張した。
スミス氏は8月、免責特権を巡る最高裁判断を踏まえて起訴内容を整理し、従来と同じ「公的手続きの妨害」や「米国に対する詐欺行為」などの4つの罪でトランプ氏を起訴し直していた。
申立書は、トランプ氏が敗北したと知りながら虚偽の不正主張を繰り返し、「選挙手続きのすべての段階で欺瞞(ぎまん)を用いた」と指摘した。
トランプ陣営の報道官は2日、声明を出し、「(起訴内容は)すべてが憲法に反する魔女狩りだ」と主張した。
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