米、中国のフィリピン船妨害に「深刻な懸念」表明 米中外務次官が電話会談
産経ニュース / 2024年6月28日 13時26分
【ワシントン=坂本一之】キャンベル米国務副長官は27日、中国の馬朝旭外務次官と電話会談し、南シナ海で中国が領有権を争うフィリピンの船に危険な妨害行為を続けていることに関し「深刻な懸念」を表明した。米国務省が発表した。電話会談はバイデン米大統領と中国の習近平国家主席が進める両政府の対話の一環として実施された。
キャンベル氏は、南シナ海でフィリピンが実効支配するセカンド・トーマス礁の周辺で今月17日、中国海警局の妨害行為でフィリピン軍兵士が重傷を負ったことを踏まえ、中国の同海における「(地域を)不安定化させる行動」を批判。米国のフィリピン防衛義務を定めた相互防衛条約に基づく「米国のフィリピンに対するコミットメントは揺るぎない」と強調し、中国を牽制した。
またキャンベル氏は「国際法に合致した平和的解決」を支持する考えを示した。国連海洋法条約に基づく仲裁裁判所が2016年、南シナ海での中国の主権主張を退けたことを念頭に、外交対話による解決を促す狙いとみられる。
「台湾海峡の平和と安定の維持の重要性」についても言及し、東・南シナ海で軍事圧力を強める中国に自制を求めた。ロシアによるウクライナ侵略を巡っては、中国が「ロシアの軍事産業を支援している」として懸念を伝えた。
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