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厳戒態勢シカゴ デモと警察の衝突防いだのは-自転車の「壁」 ポトマック通信

産経ニュース / 2024年9月4日 7時0分

8月19日、イスラエルへの武器禁輸を求めるデモのルート上に出現したシカゴ市警による自転車の「壁」。民主党全国大会が開催される中で厳戒態勢が敷かれた(大内清撮影)

米シカゴで8月19日、パレスチナ自治区ガザ攻撃を続けるイスラエルへの武器禁輸を訴えるデモが行われた。同日開幕の民主党全国大会に合わせ、大統領選で同党候補のハリス副大統領に圧力をかけるためだ。

米国には重大な人権侵害に関与した外国軍隊への軍事支援を禁じる法律(レイヒー法)がある。デモ参加者は「法律通りの適用を求めているだけだ」と語る。

市警当局は厳戒態勢で臨んだ。ベトナム戦争が泥沼化していた1968年には、同じくシカゴでの民主党大会に合わせた反戦デモと警察の衝突で多数が負傷している。その再来を防ぐため、警官数百人が自転車で行進ルートに「壁」を築き、デモがコースを外れないよう目を光らせた。デモ側も自ら警備要員を用意して衝突回避に努め、目立った混乱は起きなかった。

68年大統領選では、民主党のジョンソン大統領の出馬辞退を受けてハンフリー副大統領が指名され、「法と秩序」の回復を掲げた共和党のニクソン候補に本選で敗れている。事情は異なるが、バイデン大統領の撤退で指名を受けたハリス氏は、デモが大事に発展しなかったことにホッとしただろう。

ただハリス氏は、デモ隊側の要求にはこれまでのところほぼ「ゼロ回答」。デモ参加者らのいらだちは募るばかりだ。

(大内清)

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