バイデン大統領、「危険な判例」「法の支配を弱体化」と最高裁判断を批判
産経ニュース / 2024年7月2日 11時2分
【ワシントン=渡辺浩生】米連邦最高裁が1日、共和党のトランプ前大統領が起訴された事件を巡り、大統領在任中の「公的な行動」は刑事責任を問われない「免責特権」が適用されるとの憲法判断を下したことを受け、バイデン大統領は同日、ホワイトハウスで演説し、「大統領の行動に事実上制限がなくなる危険な判例」と批判した。
トランプ氏が2020年大統領選の敗北を覆すため選挙手続きの妨害を共謀したなどとして起訴された事件にからむもので、最高裁の判断は同氏の主張を一部認めた格好。バイデン氏は「米国は1人ひとりが法の下の平等という原則で建国した。大統領といえども法の上には存在しない」と指摘し、判断は「法の支配を弱体化させる」と訴えた。
バイデン氏は、21年1月の議会襲撃事件を巡り「暴徒を送り込んだ男が有罪判決に直面しようとしている」と指摘。「トランプ氏が地上で最高位の公職に就くことが不適切」と国民が判断するため、11月の大統領選前に法廷の判断を知らされるべきだと述べ、最高裁が具体的な免責対象に関する審理を下級審に差し戻したことも批判した。
6月27日のトランプ氏との討論会で高齢不安を露呈したバイデン氏にとっては米国民向けに、トランプ氏の議会襲撃事件の責任を追及する場面となった。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
トランプ氏の免責特権を一部認めた最高裁、他の刑事裁判にも影響か…バイデン氏「危険な前例だ」
読売新聞 / 2024年7月2日 10時52分
-
トランプ氏の免責特権一部認める、米最高裁 審理差し戻し
ロイター / 2024年7月2日 8時28分
-
トランプ氏「免責特権」で勝利主張 米最高裁判断、審理差し戻し 初公判は大統領選後か
産経ニュース / 2024年7月2日 6時21分
-
トランプ氏免責の審理、差し戻し=公私の行為区別で指針―20年大統領選巡る事件・米最高裁
時事通信 / 2024年7月2日 5時22分
-
トランプ氏の免責一部容認 米最高裁、議会襲撃事件
共同通信 / 2024年7月2日 5時19分
ランキング
-
1中国・何立峰副首相「日中貿易協力関係に影響あってはならない」 日本人母子切り付け事件
産経ニュース / 2024年7月1日 22時38分
-
2ガザ「路上汚染、略奪も横行」 国連の清田氏、秩序崩壊の危機
共同通信 / 2024年7月1日 22時11分
-
3ミャンマーでイオングループの邦人男性が拘束…当局が定めた価格より高くコメを売った疑い
読売新聞 / 2024年7月1日 17時31分
-
4ロシア軍、ウクライナ東部の4集落制圧と主張 過去2日間
産経ニュース / 2024年7月2日 8時16分
-
5ロシア、ベラルーシの報告を懸念 ウクライナが国境で兵力増強
ロイター / 2024年7月1日 23時47分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)