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カナダのトルドー首相がトランプ氏と会談へ「関税課す」表明を懸念、解決策探る

産経ニュース / 2024年11月30日 13時6分

カナダのトルドー首相=17日、ブラジル・リオデジャネイロ(カナダ通信・AP)

【ワシントン=塩原永久】カナダのトルドー首相が29日、米南部フロリダ州を訪れ、トランプ次期米大統領と会談すると欧米メディアが報じた。トランプ氏の邸宅で夕食もともにするという。同氏がカナダとメキシコからの輸入品に関税を課すと表明したため、解決策を話し合うとみられる。

カナダメディアによると、同国のルブラン公安相がトルドー氏に同行する。同氏は29日の訪米に先立つ記者会見で、トランプ氏には関税発動を「実行する意図がある」と述べ、警戒感を示していた。

トルドー氏は、米国が関税を発動すればカナダだけでなく米国の産業にも悪影響が及ぶとの認識を示し、そうした実情をトランプ氏に伝えることが「責務だ」と語った。

トランプ氏は25日、米国への移民と医療用麻薬の流入をカナダ、メキシコ両国が止めなければ、両国から輸入する物品に25%の関税を課すと自身のSNS(交流サイト)で表明していた。

メキシコのシェインバウム大統領も27日、トランプ氏の表明を受け、同氏と電話会談した。シェインバウム氏は米国側が関税を課せば報復する考えを示していた。

トランプ氏は2017年からの第1次政権で、カナダ、メキシコとの3カ国間による既存の貿易協定から脱退したり、関税を課すと脅したりして協定改定交渉に持ち込んだ。その結果、米国製部品の比率を高めた自動車なら関税を優遇するなどの内容を盛り込んだ新協定で合意し、20年に発効していた。

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