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民主党の米副大統領候補、ウォルズ氏は中西部支持獲得に「普通の米国人」アピール 

産経ニュース / 2024年8月22日 17時37分

【シカゴ=大内清】米民主党全国大会で21日、指名受諾演説を行った副大統領候補のティム・ウォルズ氏(60)は、知事を務めるミネソタ州を含む中西部での労働者層への支持拡大というミッションを帯びる。期待される役割では、共和党トランプ前大統領(78)の副大統領候補で同じく中西部出身のJ・D・バンス上院議員(40)と似通うが、両者のキャラクターは大きく異なっている。

「公立学校の教師を甘く見ちゃいけない」「トランプは高校の生徒会から学んだ方がいい」

演説でウォルズ氏は、出身の中西部ネブラスカ州やミネソタ州で長年、高校教師として地域に関わってきた経歴を前面に押し出してみせた。

この日は教師時代に監督を務めたアメリカンフットボールの教え子らも応援に駆けつけ、「ウォルズ先生」の信頼感を演出。民主党候補のハリス副大統領(59)陣営は、ウォルズ氏が農家出身の元陸軍州兵で狩猟を趣味としていることなどと合わせ、親しみやすい「普通の米国人」像をアピールする。

大統領選では、都市周辺は民主党支持が多く、それ以外の広大な非都市部は共和党が優勢との構図が長らく続いてきた。

その中でウォルズ氏は、トランプ氏が支持基盤としてきた五大湖周辺の「ラストベルト(さびた工業地帯)」を含む中西部の労働者層を民主党側に引き寄せることを狙う。公教育の重要性を訴える姿勢も、トランプ氏が「教育省廃止」を公約に掲げるのと対照的だ。

これに対し共和党では、オハイオ州の労働者層出身のバンス氏に、ラストベルトで支持を広げる役割を期待する。ただ、苦学の末に名門エール大ロースクールを経て富裕な投資家となったバンス氏は、「アメリカン・ドリーム」の体現者である一方で極めてまれな成功例といえ、有権者が共感を示すかは未知数。

情報会社「モーニング・コンサルト」が19日の民主党大会開幕直前に実施した世論調査結果によると、候補者について「好ましい」とする割合から「好ましくない」を差し引いた数値でウォルズ氏がプラス3ポイントだったのに対し、バンス氏はマイナス2ポイントとなった。

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