ゼレンスキー氏、武器使用制限全廃要求「対露戦勝利のため」 バイデン氏は言い間違え連発
産経ニュース / 2024年7月12日 10時52分
【ワシントン=渡辺浩生】ワシントンで開催された北大西洋条約機構(NATO)首脳会議は最終日の11日、ウクライナと支援国との協議体「NATOウクライナ理事会」を開いた。ゼレンスキー大統領は記者会見で対露戦に勝利するために米欧が供与する兵器の使用制限を全て廃止するよう訴えた。バイデン大統領は閉幕後の記者会見で「NATOはかつてなく強固になった。米国の安全保障にも不可欠だ」と成果を強調した。
同理事会はウクライナ、同国と安全保障協定を結んだ加盟国などが参加し、首脳宣言で明記された同国のNATO加盟への「不可逆的な道」を支援する長期計画について協議した。
ゼレンスキー氏は記者会見で、兵器の使用制限の全廃は対露戦の「形勢逆転」につながると強調。米国がロシアの軍事的エスカレートを懸念し制限してきた露領内の軍事拠点への攻撃を拡大し挽回を図る狙いがある。露軍のミサイル攻撃に対処するため米欧が追加支援を表明した防空システムの早期提供も訴えた。
一方、バイデン氏は、先月のトランプ前大統領との討論会で露呈した高齢不安から選挙戦撤退圧力が強まる中、この日の記者会見は挽回の重大な機会と注目された。
しかし、会見に先立つ式典でゼレンスキー氏を紹介する際「プーチン大統領です」と言い間違える一幕があった。
記者会見でバイデン氏は、内政や外交の実績を強調し「私は勝利のために最適な人間」と訴えた。ただし、ハリス副大統領について言及する際に「トランプ副大統領」と言い間違える場面もあり、撤退論に拍車をかけた可能性がある。
9日開幕したNATO首脳会議は10日に発表した首脳宣言でウクライナ長期的支援を表明。来年少なくとも400億ユーロ(約7兆円)規模の軍事支援を続け、武器供与や軍事訓練の調整をNATOが主導して実施することも明記した。
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