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米74歳死刑囚、薬物注射で静脈見つからず死刑失敗 カテーテルに切り替え来月再執行

産経ニュース / 2024年10月18日 10時38分

米アイダホ州矯正局が提供した2009年当時のトーマス・クリーチ受刑者の写真(AP)

薬物注射による死刑執行が定められている米西部アイダホ州で2月、静脈が見つからず執行に失敗した事例があった。州矯正局は、心臓近くの中心静脈にカテーテルを挿入する方法で11月13日に再執行することを決めた。AP通信などが報じた。

死刑が執行できなかったのはトーマス・クリーチ死刑囚(74)。クリーチ死刑囚は5件の殺人事件で終身刑が確定し服役していたが、1981年に刑務所内で受刑者を殺害し、死刑が確定していた。

アイダホ州は死刑制度を維持しているものの、12年間執行されていない。2月28日、医師らが1時間にわたって、クリーチ死刑囚の腕や脚などに8回注射針を刺したが、静脈が見つからず執行を断念していた。

州矯正局はカテーテル挿入による執行を行うため刑場を改装した。アイダホ州では執行の公正さを保つためにメディア関係者などがガラス越しに立ち会っているが、カテーテル挿入処置は下半身などが露出する可能性があり、「死刑囚の尊厳を守る」として映像を視聴する形となる。

日本では明治5(1872)年、石鉄県(現・愛媛県)で「絞柱」という懸垂式の処刑器具で死刑執行された男性が棺桶で蘇生し、再執行が免除された「石鉄県死刑囚蘇生事件」があったが、現行の執行方法では失敗はあり得ないとされる。

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